2017年-2019年の2年間で助成を受けた「平成29年度日本透析医会研究助成事業」の研究成果として、特開2020-039767「脱血圧推定方法、実血流量推定方法および血液浄化装置」が公開されました。
透析治療中の実血流量を評価することは,VAの機能を評価する上で重要です.しかし,専用のセンサーは高額であるため,全ての透析装置に設置することは難しいため普及していません.このため,動脈チャンバー内圧の振幅から実血流量を推定する手法(動脈チャンバー内圧振幅法:PD圧振幅法)が報告されているが,PD圧振幅法はチャンバーなどの影響を受けるため推定精度が十分に担保できず普及していないのが現状です。
今回我々が考案したローラーポンプの吐出特性に関する数理モデルを用いた新たな実血流量推定法は牛血液実験にて、実血流量を推定誤差6.5%と極めて高い推定精度を有することを確認しています。
この特許に関するお問い合わせは、小野淳一(jun@med.kawasaki-m.ac.jp)までよろしくお願いいたします。
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