続 サイエンティストゲーム―若き科学者のための生き残り戦略 [単行本]
- 2015/1/12
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続 サイエンティストゲーム―若き科学者のための生き残り戦略 [単行本]
カール・J. シンダーマン (著), 山崎 昶 (翻訳)
単行本: 234ページ
出版社: 学会出版センター (1989/08)
ISBN-10: 4762225932
ISBN-13: 978-4762225932
発売日: 1989/08
おすすめ度:★★★★☆(若干、現在の日本での状況と異なる部分があるため)
臨床研究を行う上で、どのような考えをもとに研究を進めていくか、ほとんど分かりませんでした。
実際、就職してから1年目から腎臓内科の先生の研究を手伝っていましたが、その内容は、カルテからのデータ収集、統計解析、スライド作成など、実際、研究を進めていく具体的な方法論については若干勉強することができました。
しかし、自分自身で研究テーマを見つけ、学会会場で有益な情報を得て、研究計画を立て、研究費を獲得し、研究を進めていくといった研究の進め方についてははほとんど教育を受けていませんでした。学生時代に卒業研究を行っていましたが、動物実験であり、臨床研究に役立つ内容としては、文献検索(論文からの孫引き)と論文の書き方ぐらいでした…。
そこで、研究の進め方について勉強するための本を探していたところ、この本に出会うことができました。このサイエンティストゲームは、計3部作で構成されていますが、この本は第2部にあたる本であり、若手研究者が直面する多くの問題について丁寧に書かれていました。私はこの本を通じ、学会への参加の意義や研究助成金の申請方法、発表を行う上で注意するべき点など多くを学ぶことができました。研究を始めたいけど、どのようにして進めていけばいいか?勉強したい方は一読の価値があると思います。
目次
第1章 一人前と呼ばれるまでに
第2章 象牙の塔の中での立居振舞い
第3章 キミは指導教授とうまくやっているか?
第4章 賢明なる女性大学院生
第5章 舞台の上の若手の科学者
第6章 舞台裏での若き科学者
第7章 若き科学者の小規模の会合
第7章 人世の節目(カット)を生き残るために
第9章 募集と応募
第10章 科学の仕事場の特性
第11章 科学における知的な取引と妥協
第12章 科学のプロフェッショナルファサード
第13章 信頼されること
第14章 科学者の役割の変化
詳しくは Amazonのサイトをご覧ください。
(文責:小野淳一)