日本医療研究開発機構(AMED)の「平成30年度 橋渡し研究戦略的推進プログラム(シーズA)」に当研究室の研究課題が採択!

この度,日本医療研究開発機構(AMED)の「平成30年度 橋渡し研究戦略的推進プログラム(シーズA)」に、昨年に引き続き当研究室の研究課題が採択されました.

シーズA51「回路内圧情報解析機能を搭載したシングルニードル式小型在宅夜間睡眠時透析装置の開発」

研究期間:平成30年4月1日〜平成31年3月31日

 この研究テーマは、昨年の採択された「平成30年度 橋渡し研究戦略的推進プログラム(シーズA)」の継続申請によって審査され採択が決定されました。

 長時間透析を行うことにより,腎移植と同程度の治療予後が得られることが報告されています.しかし,その一方で,長時間透析を実施できる患者さんは多くなく,その原因として,透析穿刺針の抜針による大量出血事故や除水に伴う血圧低下などのリスクがあることがあげられます.私たちは,この問題に対して,在宅で安全に実施できる新しい体外循環法の確立と,回路内圧から治療中に回路内の凝血等の回路トラブルを検出する手法を搭載した在宅夜間睡眠時透析装置の開発を行っていきます.

 昨年は、新規体外循環法として、長時間安全に体外循環する手法としてのシングルニードル体外循環法に着目し、従来のシングルニードルの欠点である有効血流量の問題を解決する処方について検討を行っております。昨年は新しいシングルニードル法に関する研究を行い、特許申請を行いました。また、小型の在宅血液透析装置を開発するために、透析液の濃度制御機構に関する研究も開始しました。今年度は、新しいシングルニードル法の最適運転条件の検討と回路内圧情報を用いて、治療中の回路内トラブルの定量化ならびに異常検知に関する研究を進めていきたいと思います。

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