2021年度4月から3年間にわたり,研究テーマ「AI技術と波形解析による血液透析治療時の流路異常検知システムの開発」にて,2021年度科研費基盤研究(C)の採択を得ることができました.
本研究課題は,既存の透析装置で測定可能な透析回路圧力波形解析とAI技術を組み合わせることにより,多数の因子間の影響を考慮した上で,透析治療中の実血流量,血液粘性度,回路抵抗値のリアルタイム推定を行い,抜針や回路閉塞等の流路異常を検知するシステムを開発することを目的としてます.本システムではAI技術と波形解析を組み合わせることにより,抜針事故や透析回路閉塞等の流路異常を検知できれば,透析室における維持透析治療のみならず,集中治療室や病室で施行される持続的血液浄化法の安全性を飛躍的に高めることが期待できます.また,集中治療の遠隔治療支援に応用することにより,集中治療専門医の人的不足にも寄与できると考えています.
関連記事
(Visited 45 times, 1 visits today)