Arduinoを用いた基礎実験における体外循環溶液の温度制御装置の開発(01)

当研究室では、透析治療における基礎実験を行っています。この際に、体外循環溶液として牛血液やグリセリン水溶液を用いて実験を行っていますが、実験では粘性度を安定化する必要があります。このために、体外循環溶液をビーカーに入れた状態で恒温槽を用いて36.5℃に調整していますが、体外循環のON/OFFや外気温の影響を受けやすい問題点があります。

この問題に対して、現在、ビーカー内の体外循環溶液の温度を直接測定しながら、温度制御を行うシステムをマイクロコントローラー(Arduino)を用いて開発中です。開発中の装置は下記のような構成で、温度制御法として、PID制御を行います。

マイクロコントローラー:Arduino Nano Everyを用いて、温度センサにDS18B20,交流電源のON/OFF制御にソリッドステートリレー:SSR(100V, 25A)、ヒーターとしては投げ込み式ヒーター 100V, 500Wを使用しました。
温度制御条件に関する実験中

基礎実験を行う際に、マイクロコントローラー:Arduinoを用いた開発を行うことができれば、大変便利です。これから、少しづつこの基礎実験における体外循環溶液の温度制御装置の開発について、このHPにて説明したいと思います。

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