第8回中四国臨床工学会にて、学生BPA最優秀賞、一般BPA奨励賞を受賞しました。

9/30(土)に徳島のアスティとくしまにて開催された第8回中四国臨床工学会にて、私どもの研究室の学生が学生BPAで最優秀賞を受賞することができました。

宇治 博通、中村 光、東田 篤樹、濱崎 晃、本行 美貴、 宇野 圭祐、小笠原 康夫、小野 淳一:動脈チャンバー内圧を用いた新しい実血流量推定法の開発

血液透析の動脈チャンバー内圧の変化から脱血圧ならびに実血流量を推定する新しい数理モデルを構築し、牛血液実験にて実血流量の推定誤差が2.9%の精度を有することを報告した研究です。
透析効率を維持するため、Vascular Access機能不全のスクリーニングのため、また、穿刺針の抜針検知を目的とした新しいモニタリング手法への応用のために、本研究は今後さらに発展させていきたいと思います。

また、社会人大学院として、この2年間、一緒に研究を進めてきたECMOに関する研究に携わてきた川崎医科大学附属病院の佐々木さんが、一般BPAにて奨励賞を受賞しました。


佐々木 慎理、松本 卓也、小野 淳一、小笠原 康夫、望月 精一:ECMOにおける揚程,脱血カニューレ圧力損失推定式の導出と脱血状態連続モニタリングの検討

ECMOの入口圧をモニタリングすることは、脱血不良の迅速な対応に重要ですが、回路内への気泡混入のリスクがあり普及していません。この問題に対して、遠心ポンプ出口圧を測定し、遠心ポンプの揚程と脱血カニューレの圧力損失を推定する新しい手法を開発し、遠心ポンプ入口圧と脱血カニューレ先端圧を高い推定精度で推定することができることを報告しました。大学で行った今回の基礎実験をもとに、今後、臨床現場における推定精度の評価や臨床的有用性についてさらに研究を進めていきたいと思います。

今回は、学生演題4演題のうち、のこり3演題は2日目に発表の予定でしたが、巨大な台風の影響により、2日目の日程が中止になりました。
このため、前日まで研究室が一致団結して準備を進めてきましたが、この経験は今後の学生さん達に必ず生きてくると思います。
今後、卒業研究発表並びに卒業研究論文に、この思いをぶつけて、いい研究成果を発表していきましょう。

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