川崎医療福祉大学臨床工学科 次世代血液浄化システム研究室

この度，（一社）日本透析医学会より、「令和2年度コメディカルスタッフ研究助成」に，当研究室の研究課題が採択されました．

テーマ「透析回路動・静脈波形情報と人工知能技術を用いた透析回路閉塞の迅速検知システムの開発」

研究期間：2020年4月1日〜2021年3月31日

主に集中治療室にて実施される持続的血液透析療法は，医療スタッフによる定期的な装置状況の観察にも関わらず，突発的な回路閉塞をしばしば経験します．このような透析治療中の突発的な回路閉塞は，緊急回収作業や回路内血液の破棄，治療停止時間の延長につながるため，治療の質や安全性ならびに医療スタッフのマンパワーを大きく損なわせることになり問題視されています．そこで，本研究では透析回路動・静脈波形情報と人工知能（AI）技術を組み合わせ，透析回路閉塞を迅速に検知できるシステムの開発を目的としています．