後輩たちへ(13期生 山下)

こんにちは。

先日無事に卒業できました13期生の山下です。

卒業式から数日、国家試験合格発表から一日が経過して、そろそろブログ書かないとなぁと思い、今に至ります。

『後輩に向けてメッセージをお願いします。』そんなメールが小野先生から届きました。

うーん。困った。

中々、良い言葉が見つかりません。

普段、文章を書く事が好きな私ですが、そういう自伝のような思いを伝える文章は自分の内面を偽りなくさらけ出さないといけない気がして、恥ずかしくて気が引けて執筆の手が遅くなります。

そのせいで、先生からのメールも3日くらい無視してしまいました。

申し訳ない。

でも、そろそろ期限が迫っているので腹をくくろうかと思います。

色々考えあぐねた結果、ゼミに入ってからこれまでを振り返る事にしました。そこから、少しでも何かを感じ取ってもらえたらなぁと思います。(だいぶ他力本願ですが…。)

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臨床工学科13期生は変わり者が多かったのか…いえ、志高き人が多く、珍しい事に我々8人皆、小野ゼミには第一志望で入りました。

全員が第一志望で小野ゼミを希望する事は中々ない事らしく、小野先生が意外そうな、嬉しそうな顔をしていたのを覚えています。

そこから、半年、学会発表の季節が近づいてきました。

今年の中四国臨床工学会の開催地が岡山で、しかも、大会長が小野先生。凄く良い機会に恵まれたなぁと思います。

学会の運営にも学生ながらお手伝いすることができ、運営に携わる中四国の臨床工学技士の結束力を感じる事ができました。また、発表を聞くことで、近辺の臨床工学技士の皆さんがどのように医療に貢献しているのか、間近でその考えに触れることができ、学会に対する自分の考えが少し備わった気がしました。

勿論、小野ゼミは学会発表が必須です。私はピストンポンプシングルニードル透析の研究について発表をしました。

学会の発表準備は、それはもう、想像以上に大変でコロナという社会現象も相まってゴタゴタの極みでした。

研究は思うように結果が出ないし、研究をしようにもコロナの影響で牛血の流通が滞るし…。迫る期限に間に合うよう研究を進めたい気持ちが先行して、焦る、ミスる、失敗する。この負の三拍子が見事に揃う悪のループにあの時期はどの研究グループもはまっていた気がします。それでも、お互いの頑張る姿に奮起し重い腰を起こし、また研究を頑張ろうと思えたのは、13期生の仲の良さもあるんじゃないかな?と思います。

学会の発表準備は小笠原先生や小野先生、様々な先生方にご協力を頂き、なんとか進んでいきました。

学会発表の直前は小野先生と深夜まで電話をしてスライドの資料を作成したり、ダメ出しされて凹んだり。それはもう、大変でした。

(来年こそは、そうならず、スケジュール通り上手くいくことを願っています。)

でも、そうやって頑張ったからこそ、本番、自信を持って発表できました。

大会長の小野先生から賞を受け取るという夢は叶いませんでしたが、この学会発表に向けて頑張る期間で、私自身、大きく強くなれたと思います。

それに、その大変な時期も思い返せば良い思い出です。

あの時自分はあれだけ頑張れた!という自信にもなりますし、今後の行動力の指針にもなります。

本当にいい経験になりました。

学会が終わり、怒涛なスケジュールで卒論を書き終えたら国試対策になります。

小野ゼミ伝統のグループ学習で朝から晩までひたすらに机に向かう日々です。

和気藹々とできる研究活動と違って、全然楽しくありません。

小野先生はというと、相変わらず、朝のミーティングで『PDCAサイクル』の事を口癖のように言っていました。これまでは、『そんな事、知ってるし。今更なにを…。』と少し不真面目に深く考えもせず聞き流していました(すみません)。ですが、国試対策を本格化する中で、今まで口酸っぱく言われ続けてきたPDCAサイクルの重要性が身に染みて分かるようになりました。

(結論から言うと、後輩の皆さん!!絶対にPDCAサイクルしたほうがいいです!!という話です!!)

自分の勉強量に比べて中々比例して点数が伸びないと焦っていた私。とにかく色々な問題を解かなくてはと、見直しもそこそこに問題を解き漁っていた時期がありました。

そのせいで、選択肢と回答は覚えるけど、解き方が分からない….。と意味不明な行動をしたあげく、ショックを受けるという今思えば笑っちゃうような日々を送っていました。

けれど、それじゃ、ただの暗記ゲー。

なんの役にも立ちません。

そんな阿呆な行動を重ねると流石の私でも気づくものがあります。

何度目か分からない確認テストの末、ようやく、『解くのも大事だけれど、それ以上に見直す時間なんじゃない?』と悟りました。

それは、常日頃先生が言うPDCAサイクルと同じ。

計画する→問題を解く→答え合わせをする→自分の苦手分野や科目を知る。これが国試における究極の勉強法なんじゃないかな?と。

ずっと言われていたのに、いざ自分でやるとなると中々難しかったです。

(私はこの事に気付くのが遅れ、成績が伸び悩んだまま国試を迎える事になってしまったのですが、これを読んでいる後輩君達は私を反面教師にして、余裕のある国家試験勉強をして欲しいです。)

なんとか、合格できましたが、人生、やり直しが効くのなら、半年前に戻って、今度はPDCAサイクルに乗っ取った勉強法で国試対策をやりたかったな…と思ってしまいます。

(後輩君達にはそんな後悔をしてほしくないので、PDCAサイクル、今すぐやりましょう!!研究の進捗もPDCAサイクルをしながらだと絶対にスムーズです!!)

最後に、学会発表など色々な面でお世話になりました小野先生、小笠原先生。本当にありがとうございました。これからもお元気でご活躍されることを願っております。

小野ゼミに入って、本当に良かったです!!そして、とても楽しかったです!!

小野ゼミ卒業生という誇りを胸に、また4月から頑張って参ります!

そして、1年後、後輩君達が私と同じ気持ちで卒業できていたらいいなぁと思っております。

以上、長々と失礼いたしました。

13期生 山下 里佳

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