小野研式 国試対策その1 ◆重点項目へのターゲッティング!

小野研での国試対策の基本は、研究と同様に 「PDCAサイクルの活用」と「チーム力」です。
その中身は、以下のサイクルを常に循環することです。

1.重点項目へのターゲッティング(Plan)

2.勉強(Do)

3.しっかりと現状分析( Check)

4.データ分析をもとに、どのように勉強するか?(Assessment )

そのうち、重点項目へのターゲッティングについて説明しましょう。

卒業研究活動が終わり、国家試験対策が始まると、指定講習会テキストを最初から最後まで読みふけるといった勉強法ではダメです。まずは、出題数が多い分野を理解し、かつ、自分の苦手分野がどこなのか?しっかりと見極める必要があります。
分野別の出題数について調べてみましょう。
国家試験問題180問のうち、その出題問題数は、若干前後があるかもしれませんが、医学系: 49問(臨床医学:31問、医学概論 :18問)、工学系:56問(電気工学:12問、電子工学:10問、情報:10問、機械:10問、生体物性:7問、医療材料:5問、システム工学:2問)、臨床工学74問(生体計測:15問、安全管理:15問、治療機器:11問、血液浄化:11問、呼吸療法:11問、体外循環:11問)に分類されます。
このうち、医学系領域は非常に広すぎるので、まず、医学系全般を削除した場合、残りは 131問( 72.8%)になります。このうち、出題数が5問以下以下の分野を削除すると、117問(65%)になります。
この135問を重点項目、その他の領域を非重点項目と分類した場合、重点項目の設定正解率を 70〜 80%、非重点項目の設定正解率を 30〜50%と設定すると、前述の135問では 56.0〜 69.5%の点数を取れる計算になります。
この場合ですと、重点項目 70%、非重点項目 30%ですと、合格点には達しません。
そこで、この問題数に医学系領域のうち、呼吸、循環、代謝分野を加えたところ、出題数は 135問( 75.0%)となり、重点、非重点項目の設定正解率を前述の通り計算すると、 60.0〜 72.5%の点数を取れる計算になります。

まずは、この重点項目の絞り込みを行う事こそ、成績向上への第一歩です。
しかし、あくまでもこの「重点項目」へのターゲッティングは、試験勉強という努力を成績という結果に大きく結びつける事により、勉強に対する自信をつける意味で紹介しているものであり、その他の非重点項目の勉強をまったくしなくてもいいという趣旨のものではないことは是非ご理解ください。

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