「透析回路静脈圧波形を用いた新しい抜針検知法」に関する論文が日本透析医会雑誌に掲載されました。

2017年-2019年の2年間で助成を受けた「平成29年度日本透析医会研究助成事業」の研究成果として、透析回路静脈圧波形を用いた新しい抜針検知法に関する論文が、日本透析医会雑誌に掲載されました。

小野 淳一, 小笠原 康夫:透析回路静脈圧波形の傾斜(pressure-waveform slope)を用いた抜針検知法の考案.日本透析医会雑誌 35(1) Page194-203, 2020

 透析患者の高齢化や重症化に伴い,血液透析治療中の抜針事故リスクが高まっている.現在,抜針検知法として血液透析回路の静脈圧監視が行われているが,脱血不良による誤検知が多発するため十分に活用できていない.そこで,本研究では透析回路静脈圧の波形情報を用いる新しい抜針検知法を考案し,その有用性についてグリセリン実験系を用いて検討した.その結果,静脈圧波形の傾斜(Pressure waveform slope)を用いることにより,脱血不良による誤検知を防止し,抜針を検知できることが確認された.

キーワード:血液透析,ローラーポンプ,静脈圧波形,脱血不良,抜針検知

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