2017年度-2018年度に、大学院生の佐々木慎理氏の研究テーマ「体外式膜型人工肺(ECMO)における遠心ポンプ入口圧推算法の考案とその有用性の検討」の研究成果として、申請していた特許が、特開2020-049177「人工肺装置に用いる圧力推定システム」として公開されました。
この特許は、,ECMOの遠心ポンプ回転数から揚程を推定するための関係式を導出し,遠心ポンプ出口圧から遠心ポンプ入口圧を推定できる技術に関するものです。遠心ポンプ入口圧は、常に大きな陰圧が生じていることから、この部分での連続的な圧力モニタリングは、回路内への気泡混入のリスクがありその導入に課題がありました。
今回、考案した手法を用いることで,安全にECMO脱血圧を連続モニタリングを行うことができ,安定したECMOの運用に貢献し得ると考えます.
この特許に関するお問い合わせは、小野淳一(jun@med.kawasaki-m.ac.jp)までよろしくお願いいたします。
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